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堺市のハザードマップの見方|土地選びで確認したい浸水・土砂のリスク

堺市のハザードマップの見方|土地選びで確認したい浸水・土砂のリスク

「気に入った土地が見つかったけれど、大雨のときは大丈夫かな」
土地探しを始めると、一度はそんな不安がよぎるのではないでしょうか。

日当たりや駅からの距離は現地で確かめられます。でも、何十年に一度の大雨や高潮のときにどうなるかは、見ただけでは分かりません。
そこで役に立つのが、市や国が公開しているハザードマップです。
堺市のハザードマップは、堺市の「区別防災マップ」(PDF)と「堺市e-地図帳」、国の「重ねるハザードマップ」で、住所から確かめられます。

この記事では、堺市で土地を探している方に向けて、マップの調べ方、区ごとに見ておきたいマップ、色(浸水の深さ)の読み方、家づくりでできる備えまでをまとめました。

内容は、堺市・国土交通省などが公開している情報で確かめたもので、2026年10月時点のものです。

💡この記事でわかること

✅ 堺市のハザードマップはどこで見られる?(住所から調べる3つの方法)

✅ 土地選びでハザードマップを見ておきたい理由

✅ 堺市のハザードマップの種類と、区ごとの一覧

✅ 色(浸水の深さ)の見方と、あわせて見ておきたいこと

✅ リスクがある土地で家を建てるなら

✅ 土地を決める前のハザードチェックリスト

01. 堺市のハザードマップはどこで見られる?住所から調べる3つの方法

防災マップを広げて確かめているようす

ハザードマップは、洪水や土砂災害などが起きたとき、どこにどんな被害が出るおそれがあるかを地図にまとめたものです。

気になる土地があれば、住所から調べてみましょう。
主な方法は次の3つです。

① 堺市の区別防災マップ(区ごとのPDF)

堺市のホームページで、区ごと・災害ごとのハザードマップが見られます。
印刷用のデータもあるので、紙で見比べたい方にも便利です。

② 堺市e-地図帳

堺市が公開しているWeb上の地図です。
住所を入れて候補の土地を探し、ハザードマップの情報を地図上で確かめられます。拡大して見られるので、道1本ごとの違いも分かりやすくなります。
2025年9月に公表された内水(まちなかの浸水)の想定や、市内で過去に浸水の被害があった場所も、地図に重ねて見られます。

③ 重ねるハザードマップ(国土地理院)

国が運営するサイトで、住所を入れると、洪水・土砂災害・高潮・津波などのリスクを地図に重ねて表示できます。
いくつかの災害をまとめて見たいときに便利です。

マップは見直されることがあります。
堺市でも2025年9月に新しい浸水想定が公表され、2026年4月には避難情報を出す範囲が変わりました。
なお、2025年9月に公表された狭間川・内川・内川放水路・土居川の浸水の想定は、区別防災マップとは別に、堺市の「浸水想定区域図」のページで公開されています。
古い冊子やコピーではなく、なるべく最新の情報で確認してください。

02. 土地選びでハザードマップを見ておきたい理由

土地の売買では、契約の前に行う「重要事項説明」で、水害のハザードマップ上の位置を説明することが2020年8月から義務になりました。
とはいえ、その説明を受けるのは契約の直前です。
また堺市の案内では、内水(まちなかの浸水)のマップや、2025年9月に公表された内川・土居川・内川放水路・狭間川の浸水の想定、津波のマップは、この説明の対象外とされています。契約前の説明だけでは、知っておきたい情報がそろわないこともあります。
「この土地にしよう」と気持ちが固まってから知るより、候補を探している段階で自分の目で確かめておくほうが、落ち着いて判断できます。

また、ハザードマップの情報は、土地を選ぶときだけでなく、家の建て方を考えるときのヒントにもなります。

👉 土地と住宅会社、どちらから探すか迷っている方は「土地探しと住宅会社探し、どっちが先?後悔しない家づくりの進め方」もご覧ください。

ラックハウジングのアドバイザー
 
アドバイザーコメント

ハザードマップは「この土地はダメ」と決めるためのものではありません。どんなことに備えておけばいいかを知るための地図です。気になる土地があれば、早めに一緒に見ておくと安心ですよ。

03. 堺市のハザードマップの種類と、区ごとの一覧

地図の上に置いた家の模型と、土地を確かめるペン

堺市では、災害の種類ごとにハザードマップが公開されています。
区によって対象が違うので、候補の土地がある区のマップを見てみましょう。

堺市で確認できる主なマップ

🔸洪水:大和川・石津川・西除川・東除川などがあふれた場合の浸水の想定。2025年9月には、狭間川・内川・内川放水路・土居川の想定も公表されています

🔸内水(ないすい):大雨で下水道や水路の水があふれ、まちなかが浸水する場合の想定

🔸高潮:台風などで海面が上がった場合の想定(堺区・西区)

🔸津波:大きな地震による津波の想定(堺区・西区)

🔸土砂災害:がけ崩れなどのおそれがある区域(堺区以外の区)

🔸ため池:ため池の浸水想定図も作られています

🔸地震:上町断層帯地震・南海トラフ巨大地震について、区別防災マップに「地震災害を知る」のページがあります

2026年10月時点

区によって、見ておきたいマップが違います。

区洪水(区別防災マップに載っている川)内水高潮津波土砂災害
堺区大和川・西除川・石津川○○○区域の指定なし
中区石津川○--○
東区西除川○--○
西区大和川・石津川○○○○
南区石津川○--○
北区大和川・西除川・石津川○--○
美原区西除川・東除川○--○

※表は横にスクロールできます

※2026年10月時点の堺市の区別防災マップと、堺市の宅地建物取引業者向けの案内をもとに作成。2025年9月公表の狭間川・内川・内川放水路・土居川の想定は、別のページ(浸水想定区域図)で確認してください。

「川から離れているから大丈夫」と思いがちですが、内水による浸水は川の近くでなくても起こりえます。
川のマップとあわせて、内水のマップも確認しておくと安心です。

04. 色の意味は?浸水の深さの見方

洪水や内水のマップでは、浸水の深さが色の違いで示されています。
区切りの目安になるのが「0.5m」と「3m」です。

浸水の深さの目安

🔸0.5m未満:床下まで水が来るくらい

🔸0.5m〜3m:1階の床より上から、1階の軒下まで浸水するくらい

🔸3m以上:2階の床より上まで浸水するくらい

※堺市の防災マップの凡例をもとにしています

どの色が何mを表すかはマップによって違うことがあるので、そのマップの凡例(色の説明)で確かめてください。
津波のマップは区切りが違い、0.3m・1m・2mなどで色分けされています。
堺市の津波ハザードマップには「0.3mの浸水でも死亡する可能性があります」と書かれています。浅く見えても、油断しないでください。

もうひとつ知っておきたいのが、マップの前提です。
堺市の洪水などの想定は、「想定しうる最大規模の大雨(1000年に1回程度)」をもとにしたものです。ふだんの大雨よりずっと大きな雨を想定しているので、「最悪の場合、どこまで、どのくらいの深さになりうるか」を示した地図として見るのがおすすめです。

内水(まちなかの浸水)は、この最大規模の雨(1時間に147mm)に加えて、2022年9月2日に市内で実際に観測した最大の雨(1時間に99mm)での想定も公開されています。2つを見比べると、現実に近い雨でどうなるかもイメージしやすくなります。
一方で、マップは計算による想定です。色がないから安全、とは言い切れません。
水路や側溝がつまったときなど、想定とちがう場所で浸水することもあります。

05. 浸水の深さとあわせて見ておきたいこと

水に流されそうな家と車の模型(浸水のイメージ)

浸水の深さだけでなく、次の情報もあわせて確認しておきましょう。

家屋倒壊等氾濫想定区域

堤防が切れたときの激しい水の流れや、川岸が削られることで、家が倒れたり流されたりするおそれがある範囲です。
洪水のマップに示されている場合があります。この範囲にある土地は、より慎重に考えたいところです。

土砂災害警戒区域・特別警戒区域

がけ崩れなどのおそれがある区域で、「イエローゾーン」「レッドゾーン」とも呼ばれます。
特別警戒区域(レッドゾーン)では、居室のある建物を建てるときに、建物の構造に決まりがかかります。
建てられる家の形や費用にも関わるため、土地を決める前に知っておきたい情報です。
また税制の改正で、2028年以降に入居する新築住宅は、土砂災害特別警戒区域などの「災害レッドゾーン」にあると、住宅ローン控除の対象外になります(建て替え・中古住宅・リフォームは対象)。

過去に浸水した場所

堺市e-地図帳では、市内で過去に浸水の被害があった場所も地図で見られます。想定だけでなく、実際の記録もあわせて見ておくと安心です。

避難場所までの道のり

マップには避難場所も載っています。
家から避難場所までの道に、浸水しやすい低い場所や細い道がないかも見ておくと、暮らし始めてからの安心につながります。

昔の土地の様子

もともと田んぼや池だった場所、川の跡などは、水がたまりやすいことがあります。
国の「重ねるハザードマップ」では、昔の川の跡や低い土地など、土地の成り立ち(もともとどんな地形だったか)もあわせて見られます。

ラックハウジングのアドバイザー
 
アドバイザーコメント

マップを見るときは、土地の場所だけでなく、まわりの道や高低差もセットで見るのがおすすめです。現地では、道路と敷地の高さの差や、近くの水路の様子も見ておくと、マップの情報がぐっと分かりやすくなります。

06. リスクがある土地で家を建てるなら

家を建てる前の土地の工事のようす

ハザードマップで色がついている土地でも、立地や広さ、価格など、ほかの条件がとても魅力的なことはあります。
そんなときは、リスクを知ったうえで、家の建て方で備えるという考え方もあります。

家づくりでできる備えの例

🔸敷地や基礎を高くする:想定される浸水の深さによっては、地盤や基礎の高さで床上への浸水を防ぎやすくなります

🔸大事なものを2階に:寝室や収納を2階に置き、もしものときに上の階へ移れる間取りにする

🔸設備の置き場所を考える:給湯器や室外機などを、浸水しにくい高さや場所に置く

🔸外構で水の流れを考える:雨水が敷地にたまりにくい勾配や排水を計画する

🔸保険の補償を確認する:火災保険の「水災」の補償をどうするか、建てる前から考えておく

ラックハウジングには不動産部門があり、土地探しのご相談では、不動産のスタッフと建築のスタッフが社内で連携して、ハザードマップや法規制、周辺環境まで確かめています。

👉 台風への備えは「台風シーズン到来!家を守る暮らしの備えと家づくりの工夫」でも紹介しています。

どこまで備えるかは、想定される浸水の深さや予算、暮らし方によって変わります。
平屋を考えている方は、上の階に逃げられない点も含めて検討してみてください。

👉 平屋の間取りや土地の広さについては「堺市で平屋を建てるなら|土地の広さ・間取り・後悔しないための考え方」もご覧ください。

ラックハウジングのアドバイザー
 
アドバイザーコメント

同じ「浸水の想定がある土地」でも、0.5m未満なのか、3m以上なのかで、必要な備えは大きく変わります。数字を確かめたうえで、設計でどこまで対応できるかを一緒に考えていきましょう。

07. 土地を決める前のハザードチェックリスト

家の模型を前に相談をしているようす

気になる土地が見つかったら、まず「重ねるハザードマップ」でまとめて見て、そのあと堺市のマップで抜けがないかを確かめる。この順番だと、手間をかけずに見落としを減らせます。

1 STEP 1

重ねるハザードマップでまとめて見る

□ 洪水:候補の土地に色がついていないか

□ 浸水の深さ:0.5m未満/0.5〜3m/3m以上のどれにあたるか

□ 家屋倒壊等氾濫想定区域:入っていないか

□ 土砂災害:がけ崩れなどの区域に入っていないか(特別警戒区域なら、住宅ローン控除の扱いも確認)

□ 高潮・津波:堺区・西区の土地なら、こちらも確認

□ 土地の成り立ち:昔の川の跡や、まわりより低い土地ではないか

👉 重ねるハザードマップ(国土地理院)(住所を入れると、いくつもの災害をまとめて表示できます)

2 STEP 2

堺市のマップで抜けを確かめる

□ 内水:2025年9月公表の堺市の想定を、堺市e-地図帳か内水浸水想定区域図で確認

□ ため池:近くにため池があれば、ため池の浸水想定図を確認

□ 過去の浸水:堺市e-地図帳で、近くで浸水の被害があった記録がないか

□ 2025年9月の新しい想定:狭間川・内川・内川放水路・土居川の近くなら、浸水想定区域図も確認

□ 最新の想定:国のサイトに反映されるまで時間がかかることがあるので、堺市の最新のマップと見比べる

□ 避難場所:区の防災マップで、近くの避難場所と道のりを確認

👉 堺市の区別防災マップ/防災マップ一覧(内水・ため池など)/堺市e-地図帳(住所で探せます)/内水浸水想定区域図

3 STEP 3

現地で見る

□ 高さの差:道路と敷地、お隣との高さの違い

□ 水のまわり:近くの水路・川・ため池の位置

□ 避難の道:避難場所までの道に、低い場所や細い道がないか(実際に歩いてみる)

4 STEP 4

住宅会社・保険会社に聞く

□ 家づくりの備え:想定される浸水に合わせて、基礎の高さ・間取り・設備の位置を相談しておく

□ 保険:火災保険に「水災」の補償を付けるか、早めに聞いておく

どれも、その土地をあきらめるためではなく、「何に備えればいいか」を知るための確認です。
マップの見方や現地で気になることがあれば、住宅会社に一緒に見てもらうのもひとつの方法です。

ラックハウジングでは、堺市を中心に、土地探しから注文住宅の設計までまとめてご相談いただけます。
「この土地のハザードマップ、どう見ればいい?」「浸水の想定がある土地で、どんな備えができる?」といったことからでも、お気軽にご相談ください。

👉 土地探しのご相談

08. まとめ|ハザードマップは土地選びの「はじめの一歩」

ハザードマップは、土地の良し悪しを決めつけるものではなく、その土地で暮らすときに何に備えればいいかを教えてくれる地図です。

  • 堺市のハザードマップは、区別防災マップ・堺市e-地図帳・重ねるハザードマップで、住所から確かめられます
  • 区によって見るマップが違います。高潮・津波は堺区・西区、土砂災害は堺区以外の区が対象です
  • 浸水の深さは「0.5m」と「3m」が目安。最大規模の雨の想定なので、「最悪の場合」の目安として見ます
  • 内水や2025年9月公表の一部の川の想定は、契約前の説明に入らないことがあるので、自分でも確かめておきましょう
  • 迷ったときは、契約の前に、市の窓口(危機管理室)や住宅会社に確かめましょう

👉 土地の条件については「堺市で土地を買う前に|注文住宅の設計で確認したい土地の条件」でも詳しく紹介しています。

※ハザードマップや制度の内容は見直されることがあります。最新の情報は、堺市・国土交通省などの公的機関でご確認ください。

出典(2026年10月19日に確認)

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