・そもそも二世帯住宅の間取りはどのようなものがあるの?
・二世帯住宅ならやっぱり完全分離型の方がいい?
これから二世帯住宅を考えている方は、大なり小なり不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
一緒に住む場合、“ライフスタイル”や”生活リズム”が原因でストレスを抱えることもありますよね。
実際、二世帯住宅でストレスや不満を抱えている方はとても多いです。
そうなるとやはり「間取り」はかなり大切で、あらかじめ「間取り設計」を工夫することで、快適な生活や適度な距離を保ちながら過ごしていくこともできます。
この記事では、
・二世帯住宅の3つの間取り
・【施工事例】大阪二世帯住宅の完全分離型の間取り
・【円満な同居生活を実現する】二世帯住宅の3つの間取りポイント
についてご紹介していきます。
二世帯住宅の間取りはどのような種類があるのか、それぞれの「デメリット・メリット」は何なのか背景も踏まえながらお話していきます!
これから二世帯住宅を考えている方は参考にしてみてくださいね!
二世帯住宅のニーズは増えている?
国交省が発表した住生活総合調査データ(※令和5年12月1日現在)によると持ち家・借家別の5年間に実施した住み替えのきっかけや理由では「家族等との同居」が2.3%の割合を占めています。
・子育て
・経済的な負担 など
様々な理由から「家族等との同居」を考える方は多いようです。
また「属性別の持ち家・仮家別の最近5年間に実施した住み替えのきっかけや理由」データを見ると、“借家”に住んでいた65歳以上の夫婦の7.5%が「家族等との隣居・近居」で住み替えを実施していることが分かります。
借家は、
・騒音
・毎月の家賃支払い(経済的な負担) など
65歳以上の方が住み続けるには少し難しい面もあります。

逆を言えば、家族が近くにいることで”買い物”や”病院の送迎”がしやすく生活しやすいということですね!
このようなデータから、二世帯住宅のニーズは今もあることがわかります。
二世帯住宅の3つの間取り
では次に「二世帯住宅の間取り」についてご紹介していきます。
主に二世帯住宅の間取りは3種類あります!
間取りによって「デメリット・メリット」があるので、それぞれ確認していきましょう。
①完全同居型
1つ目は「完全同居型」。
全ての生活空間(玄関・水回り・リビングなど)を共有する間取りです。
“親世帯”と”子世帯”がお互いに密にコミュニケーションが取りやすい間取りとなっています。
✅完全同居型のデメリット
プライベート空間が限られる
「完全同居型」は、プライベート空間が限られます。
リビング、ダイニング、浴室、トイレ、玄関など、全ての生活空間が同じ場合はお互いの「生活リズム・習慣」が異なり衝突する可能性もあります。
また、”就寝時間”や”食事のタイミング”も影響しやすい間取りであるため、生活リズムが異なる場合は気を使うこともあるでしょう。

特に水回りは気になるという方が多いです。
収納スペースの制限
「完全同居型」では、収納スペースも限られます。
家の中で、物が多くなりがちな”リビング”などは「せっかく掃除をしたのに散らかっている」なんてこともあるでしょう。
人数が多い分、同じ空間で生活する場合は「掃除・整理整頓」に不満を感じることもあります。

よく同居をしていると「整理整頓をしたいけれど片付けていいのか分からない…」なんてこともありますよね。
✅完全同居型のメリット
生活費の節約
完全同居型は、経済的なメリットが大きいです。
完全同居生活だからこそ生活費を節約することができます。
二世帯住宅では、子世帯が経済面で親世帯を支えることもあるのではないでしょうか?
そういった場合は、生活費の節約ができることは大きなメリットですね。
お互い助け合える
お互い見える場所で生活をしているため、助け合いがしやすいです。
特に幼い子供の面倒を見てもらえたり、病院の送迎などスケジュールを共有しやすいのはメリットですね。
また、家事分担もできるため上手くいけば家事負担を軽減することも可能でしょう。
②部分共有型
2つ目は「部分共有型」です。
“一部のみ共有する”間取りです。
例えば、
・室内ドアで空間が仕切られている など
生活スタイルに合わせて、どこまで共有するかを決めることができます。

程よい距離感を保ちながら生活できるのはメリットですね!
✅部分共有型のデメリット
共有スペースにストレスを感じることがある
部分共有型は完全同居型と比べると共有スペースがあるため、ストレスを感じることがあります。
生活音の響き、プライバシー空間の制限など共に過ごすスペースが多いほど、他の人の行動は気になるものですよね。
共有スペースの管理やルールが必要
共有スペースの「管理」や「ルール」が必要になります。
「家事分担・共有スペースの費用負担」は誰がどこまでやるか曖昧にしていれば、不満も生まれやすいです。
特に費用に関わる部分はトラブルにもなりかねません。
家族間でルールをしっかり取り決めておく必要があるでしょう。
✅部分共有型のメリット
適度な距離感を保てる
部分共有型は適度な距離感を保てます。
共有スペースがある一方で、プライベート空間も確保できるからです。
あらかじめ家族で話し合い「どのような生活をイメージしているのか」考えながら間取り設計をすることで、お互いが快適に過ごせることに繋がります。
コストを削減しやすい
完全分離型に比べるとコストを削減しやすいです。
例えば、
共有スペースがあることで、コストが二重にかかりません。
どこまで共有にするかにもよりますが、コスト削減をしやすい面もあるでしょう。
助け合いがしやすい
部分共有型は完全同居型と同様、助け合いがしやすいです。
例えば、家の中で行き来できるようにした場合、
お互いに助け合いがしやすい環境にあります。
助けが必要な時にすぐに声をかけられるのは大きなメリットですね。
③完全分離型
3つ目は完全分離型。「全てが分離している間取り」です。
玄関入り口からリビング、水回りなど、すべてが分離しているためそれぞれ自立した生活を送ることができます。
例えば、
・建物を左右に分け、親世帯と子世帯それぞれが独立した空間を持つ「左右分離型」
などの間取りがあります。
✅完全分離型のデメリット
建設コストがかかる
「完全分離型」は設備など、全て2世帯分必要であるため建設コストが高くなりやすいです。
玄関、水回り、キッチンなど、二重に費用がかかるためそれなりにコストはかかるでしょう。
生活費がかかる
各世帯が独立しているからこそ、生活費も2倍になります。
“光熱費”や”水道代”が二重にかかるため、各世帯で生活費が発生すると考えておきましょう。
✅完全分離型のメリット
プライバシーが守られる
全てが分離している間取りになるため、プライバシーが守られます。
二世帯住宅において「ライフスタイル・生活習慣の違い・プライバシーの干渉」によりストレスを抱える人は少なくありません。
適度な距離を保ちながらも、必要な時には駆け付けられる距離にいるのは大きなメリットですね。
トラブルが起きづらい
完全分離型はトラブルが起きづらいです。
トラブルが起こりやすい金銭関係や役割分担。
二世帯住宅でストレスに感じやすい光熱費、修繕費用、家事の役割分担など家族間でのルールや管理も不要です。
せっかく近くに住んでいるのに不満が生まれてしまうと苦痛でしかありません。
心地よい距離を保ちながら過ごしていけるのはメリットでしょう。
【施工事例】大阪二世帯住宅の完全分離型の間取り

弊社ラックハウジングの二世帯住宅 完全分離型施工事例をご紹介します!
玄関入り口が2つあり「キッチン・水回り・LDK」など全てが分離しています。
室内ドアや廊下からも行き来することはできず、完全にプライベート空間が守られている間取りです。
また、2階の水回りは角に配置するなど、騒音を抑えられるよう間取りも工夫しています♪
在宅スペースやプライベートルームはリビングと離れた場所に配置。

間取り設計を少し工夫するだけで「快適さ」にも繋がることが分かりますね!
【円満な同居生活を実現する】二世帯住宅の3つの間取りポイント
では最後に「円満な同居生活を実現する」二世帯住宅の3つの間取りポイントについてご紹介していきます!
間取り1つ工夫するだけで快適さもグッと変わってきます。
一つ一つ確認していきましょう!
①共有スペースの配置を工夫する
「完全同居型・部分共有型」の場合は、共有スペースの”配置”を工夫しましょう。
・共有スペース(リビングなど)がプライバシー空間(寝室など)に響かないような間取りにする
・共有スペースの導線の確保 など
間取りの一部分を少し工夫するだけで、お互いに穏やかに過ごせる空間になります。
共有スペースを確保する場合は「家のどこに配置するか」”配置場所”にも気を付けておきましょう。
②防音対策をする

同じ建物内で”親世帯・子世帯”が住むことになるため、防音対策は重要です。 ストレスやトラブルの原因になることも多くありますね。
・左右分離型にして音のトラブルを避ける
・遮音性の高いドアを配置する(引き戸ではなく、ソフトクローズ機能付きの開き戸にする)
「床・壁」の防音対策をすることで、お互いのストレスを軽減し快適な同居環境を実現できます。
③快適なプライバシーが保てる空間設計
完全同居型以外の場合は「共有スペース」と「個別スペース」を明確に分けて、心地よい距離感が保てる空間設計をしていきましょう。
共有スペースが多ければ多いほど、プライバシーを守ることが難しい状況も出てきます。

就寝時間が早い場合は、他の人の生活音がストレスになることもありますね…。
ですが、二世帯住宅であっても下記のように間取りを工夫することでプライバシーを守ることも可能です。
・影響がでやすい水回り、寝室は分離する
・玄関のみ共有にする など
生活リズムが出やすい空間を配慮しつつ、お互いが快適に過ごせる間取りを考えていきましょう。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
二世帯住宅の間取りは「完全同居型・部分共有型・完全分離型」の3つあります!
それぞれデメリット・メリットがあるため、あらかじめ家族で話し合っておくことが大切です。
間取り設計を工夫することでトラブルを防ぎ、円満な生活を過ごしていきましょう!
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