築40年のマンションを1棟丸ごとリフォーム工事に挑んで、最終ラウンドまで持ちこたえた 工事課の石川です。
ご入居が始まりました。
しかし、終盤で取り付けた網戸に再び若干の不具合が発生しました。
網戸はちょっと特殊で、箱型網戸というものになります。
よく見かける 薄い一枚物の網戸とは違い、40年前の鉄筋コンクリート用のサッシに合わせた、4方に枠が付いた 見た感じが箱のように見える網戸です。
アルミフレームは頑丈で問題ないので、網を張り替えて、無くなっている部品や傷んだ部品を交換して取り付け終わりました。
しかし、新しいコマに交換したことで高さが変わり、上のレールとコンクリートに干渉し始めてスムーズに動かなかったり、逆にスムーズに動きすぎて 大丈夫だった部品が壊れたりして、もう一度 手直しをしなければならなくなり、入居が迫っているお部屋を先行して、猶予のあるお部屋は部品が入り次第に直して行きました。
思えばこの工事は最初からこういう事が多かったとつくづく思いました。
何か工事で新しくして、うまく行ったと思ったのに 少しして その工事の影響で不具合が出て慌て対処して、また工事が増えるという・・・。
一発KOは無いものの、ボディブローのように何発も何発もダメージを受け、この現場に携わった職人・関係者は、終盤でフラフラ状態だったんじゃないかと思います。
よく皆さん頑張って頂けました。
お引っ越が終わってお出かけされようとしているところにお会いした方で、網戸の調子が悪いのと、ドアノブがガタついているとお聞きし、後日手直しにお伺いすることになりました。
そのお部屋はうまくいってたと思ったのに・・・?
結局、40年ものの網戸(ビンテージワインみたいに書いてしまった) のパッキンが堅くなって、さらに網戸の動きがよくなったためにガラス障子と一緒に動いている状態でした。
必要のない堅くなったゴムの一部分を切り落としたらうまくいきました。
ドアノブは、固定ビスが少し緩んでいたので、調整後に再度増し締めして完了です。
ドアノブ自体がアルミダイキャスト製で、アルミは軽くて錆びない金属ですが、少し軟らかいので締め付けるといっても あまり強くするとネジが壊れてしまいます。
緩まず壊れず 丁度良い感じに締め付けなければいけません。
メーカーの施工説明書にも、機械で締め付けると壊れる恐れがあるので、手で締め付けてくださいと書いてあります。
このマンション全体で内装建具はドア・引き戸・クローゼットを合わせて400枚近くあります。
その一枚一枚を職人さんが丁寧に施工していますが大変だったと思います。
誰か手で締め付ける感覚のある電動工具を開発して下さい(泣)。
手直し作業が終わって帰るときお部屋の中を改めて拝見し、リビングにテレビやソファー、寝室にベッド、キッチンに並べられた食器をみて、「あぁ ここで生活が始まっているんやなぁ~!!ついこの前まで あんなことや、こんなことや、ええっ そんなことまで~っ て工事してたのにな・・・!」
と思ってしまいました。

写真はモデルです。
さらに現場を出て、車からバックミラーでマンションのベランダ側を見たとき、ポツポツと灯りのついた部屋を見ると、その部屋の一軒一軒で生活が始まっていて、それを作り出してきたことに達成感がフツフツと沸いてきました。

今回の写真はエントランス側で
帰って風呂上がりにビール飲んでいる時「何か ええことあったん?!」て妻に聞かれました。
まだまだこのマンション工事にはブログネタがごっそり埋まっているので、次回もお楽しみに~!!
今回はこの辺りで失礼します。ciao!